楽天でSNSが売上に繋がらない原因は?「効果がない」と判断する前に見る数字

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楽天でSNSが売上に繋がらない?——「繋がっているか測れていない」だけかもしれない話

結論からお伝えします。「SNSを頑張っているのに楽天の売上に繋がらない」と感じている店舗の多くは、実は繋がっていないのではなく、繋がっているかどうかを測れていないだけです。そして測る方法は、ちゃんとあります。①経路別のクーポンコード ②専用の商品ページ(商品名を変えた非公開ページ)——この2つの「目印」を仕込めば、RMSの注文データだけで、SNS・インフルエンサー・LINEなど経路別の成果が追えます。

さらに大事なことを先に言うと、測るべきは「何件売れたか」ではありません。その経路から来たお客様が、その後も買い続けたか——経路別のLTVです。件数で測ると、施策の評価が逆転することすらあります。

楽天市場で店舗運営を10年支援してきた私が、仕組みから実例まで解説します。

なぜ楽天ではSNSの効果が「見えない」のか

まず、あなたが悪いわけではない話から。楽天市場は構造上、外部からの流入の効果測定がとても苦手です。自社ECならアクセス解析で流入元から購入まで追えますが、楽天では店舗側が使える計測手段が限られており、「Instagramから何人来て、何人買ったか」を正確に掴むのは簡単ではありません。

その結果、SNSの成果報告はこうなります。フォロワー数、リーチ、いいね、保存数。どれも嘘のない数字ですが、「で、売上は?」に答えられない。答えられない施策は、社内でもだんだん肩身が狭くなる——「SNS、意味あるの?」という空気の正体は、効果の不在ではなく計測の不在です。

解決:経路に「目印」を仕込む2つの方法

発想はシンプルです。経路ごとに目印を付けて、注文データで判別できるようにする。方法は2つあり、併用もできます。

方法① クーポンコード方式(手軽・今日から)

経路ごとに別コードのクーポンを発行して配ります。Instagram用、X用、LINE用、同梱チラシ用、そしてインフルエンサーごとに1コード。すると注文データ上、どの経路経由のお客様かがコードで判別できます。クーポンコードが、流入経路のタグになるわけです。

  • 長所:手軽・即日開始できる・すでに配布済みのコードも遡って分析できる
  • 短所:値引きが前提になる/クーポンを使わなかった流入は捕捉できない
  • 向き:多数の経路をまとめて並行計測したいとき

方法② 専用商品ページ方式(厳密・値引き不要)

商品名を変えた専用ページ——たとえば【インスタ限定】◯◯——を、楽天内の検索に表示されない設定で用意し、その経路にだけURLを配布します。検索から辿り着けないので、このページの注文=ほぼ100%その経路経由。注文データの商品名がそのまま経路のタグになります。

  • 長所:値引き不要/直リンクでしか到達できないため経路の純度が最も高い
  • 短所:ページ準備の手間/レビューと販売実績が本体ページと分散する
  • 向き:インフルエンサー個人ごとの厳密な検証・長期タイアップの判断

使い分けの目安:日常のSNS・LINEは方法①、報酬を払うインフルエンサーは方法②(または①でコードを人別に分ける)。1施策1目印が原則で、同じ施策に両方を付けると二重計上になる点だけ注意してください。

「件数」で採点をやめる。LTVまで見る

目印を付けたら、次が本題です。経路別に「何件売れたか」で止めず、その経路で入ったお客様のその後——12ヶ月LTVまで追ってください。名寄せ(メールアドレスで同一顧客を束ねる)をした上で、初回購入の目印別にグループを分け、グループごとの累計購入額を出します。

なぜそこまでやるのか。件数とLTVで、評価が逆転するからです。実際にあるパターンを並べます。

経路(目印)初回件数経由客の12ヶ月LTV本当の評価
Instagram公式(コードA)多い低い値引き目当ての一見さん中心。配布条件の見直しを
インフルエンサーA(専用ページ)中くらい全経路で最高ファンを連れてきている。継続・報酬増の根拠
インフルエンサーB(コードB)多い低い単発の刈り取り向き。継続契約はしない
LINE配信(コードC)少ない高い登録導線と配信頻度に投資して拡大
同梱チラシ(コードD)少ない最高クラス紹介・家族利用が混在。全商品に同梱を

件数で採点していたら、インフルエンサーAを切ってBと契約し続けていたかもしれません。フォロワー数・再生数・利用件数は「配ったパンが食べられた」という指標にすぎません。問うべきはひとつ——その経路で来たお客様は、1年後も買っているか?

インフルエンサー施策:報酬の上限が逆算できるようになる

経路別LTVが分かると、インフルエンサー施策の意思決定が変わります。これまで「フォロワー◯万人だから◯万円」というフォロワー単価で決めていた報酬に、初めて計算式が入ります。

その施策・その人に払える上限 = 経由客のLTV粗利 × 獲得人数 ÷ 目標回収倍率

例:経由客LTV粗利6,000円 × 獲得50人 ÷ 回収3倍 = 上限10万円

「連れてくる客の質」で報酬を決める——高LTVのインフルエンサーには相場より高く払ってでも長期契約する価値があり、低LTVなら単発で十分、という判断が実測からできるようになります。SNSの工数配分も同じで、「どのSNSを頑張るか」を感覚ではなく採点表で決められる。これが、外部集客の採点基準を「バズったか」から「残る客が来たか」に変える、ということです。

始め方(3ステップ)と注意点

手順1:目印を仕込む。次のSNS投稿・次のタイアップから、専用コードまたは専用ページを用意する(既存の配布済みコードがあれば、それは今日から遡って分析できます)。

手順2:注文データを集計する。CSVをダウンロードし、キャンセル除外→名寄せ→初回の目印別にグループ化→LTV算出。

手順3:3〜6ヶ月後に判定する。LTVは時間をかけて積み上がる数字です。投稿直後の件数で「良さそう」と追加投資するのが、いちばん多い失敗です。

注意点は3つ。①1施策1目印(併用は二重計上のもと)、②専用ページの作りすぎ注意(レビューが分散して本体の検索力を削る。厳密に測りたい相手だけに)、③初速で判定しない(判定は3〜6ヶ月後)。

例によって正直に書くと、この集計をExcelで毎月続けるのは、名寄せ+目印別グループ化で1店舗丸1日超の作業です。私は【3ヶ月】で挫折しました。

まず、自店の「見えていない度」を確かめる

あなたの店のSNSは、「残る客」を連れてきているでしょうか。それとも値引き目当ての一見さんでしょうか——今は、答えられなくて当然です。測っていないのですから。

無料診断で、経路別の質を含む「見えていない数字」がいくつあるか、推定される毎月の損失額を試算できます。

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実データで確かめたい方には、注文CSVを入れるだけでクーポンコード別・初回商品別のLTVまで自動で出る無料枠もあります。データはブラウザの外に一切送信されません。目印さえ仕込めば、来月から「SNS、意味あるの?」に数字で答えられます。

よくある質問

Q. 専用商品ページは楽天の規約上、問題ありませんか? 自店の商品を、名称を変えて検索非表示で販売すること自体は一般的な運用の範囲ですが、規約・ガイドラインは変更されることがあるため、実施前に最新の出店規約をご確認ください。価格や品質を本体ページと変えない(同一商品として誠実に扱う)ことも、お客様の信頼の面で重要です。

Q. インフルエンサーに配ったクーポンを、無関係な人が使ったら計測が濁りませんか? コードが拡散すれば多少の混入はあります。ただし「その投稿を見てコードを知った人」経由である点は変わらないため、経路の評価としては実用上十分です。厳密さが必要な相手(高額タイアップ等)には専用ページ方式を使ってください。

Q. フォロワーが少ないうちから測る意味はありますか? あります。むしろ少ないうちに「残る客が来る経路」を特定できれば、フォロワーを増やす前に伸ばすべきSNSを間違えずに済みます。件数が少ない経路の判定は保留しつつ(月30件未満は偶然で動きます)、目印の仕込みだけは今日から始めるのが正解です。

「SNS、意味あるの?」を感覚で判断しない

Instagramから10件、インフルエンサーから5件売れた。
それだけでは、どちらに投資すべきかはまだ分かりません。

本当に知りたいのは、その経路から来たお客様が、その後も買っているかです。

経路ごとにクーポンコードなどの「目印」を付けておけば、「ミエルLTV」で楽天の注文CSVを読み込むだけで、クーポンコード別・入口商品別のLTVやリピート状況を確認できます。

フォロワー数が多い人ではなく、「残るお客様」を連れてくる人は誰なのか。

売上件数が多いSNSではなく、「残るお客様」が来る経路はどこなのか。

SNSにかける時間やインフルエンサーへの予算を、感覚ではなく実際の購買データで決めてみてください。

▶ ミエルLTVで、SNS経由客の「その後」を見る※このツールはPC利用を前提としています。

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